安倍晋三の「さあば」発言に感じる不安

桜を見る会」について報じるテレビ東京の動画を見ていて気になることがあった。
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開始から1分1秒あたりで、テロップでは「5月7日から9日ごろにデータを消去した後」と書かれているのだが、菅義偉が明確に「5月7日から9日ごろにデータを焼却した後」と発言しているのだ。菅義偉は果たして自分が説明している内容について自分で理解しているのだろうか?
12月2日の参院本会議では、安倍晋三が「サーバー」を「さあば」と発音していた。


「さあば」発言が衝撃的だったのは、「サーバー」または「サーバ」と表記されるカタカナ語を一般の日本語話者が発音する際のアクセントとはまったく異なるアクセントを、明らかに慣れていない口調で安倍晋三が使ったことだ。
このことからわかるのは、安倍晋三は「サーバー」という言葉を自分で使うことも、「サーバー」という言葉が使われるような会話や議論を耳にすることもほとんどないのだろうということだ。
科学技術に関する専門知識をどれだけ政治家に求めるかというのは議論が分かれる問題かもしれないが、前回のアメリカ大統領選挙では私的なメールサーバーを公務に利用したことでヒラリー・クリントンが批難されたし、中国やロシアは個人情報を自国内のサーバーに保存することを国内で活動する企業に法律で義務付けるなどしている。2019年現在、ある程度以上の地位にある人間は「サーバー」程度は基礎教養として知っていてしかるべきである。
「サーバー」という言葉を知らない人間がこの国の総理大臣をやっているのは端的に言って恐ろしい状況だと感じるし、このような人間が「デジタル時代の『読み、書き、そろばん』であるAIの活用力」とか「Society 5.0」とかいった空疎なキャッチフレーズを使って内容すら理解していない事業に税金を投入しているのだと思うと虚無感で呆然とする。

首相は専門人材の配置数について、外部から積極的に採用し、「小中学校4校に1人以上」「高校1校に1人以上」とする方針を発表。「第4次産業革命が進む中、子どもたちの誰もがデジタル時代の『読み、書き、そろばん』であるAIの活用力を身に付けられる環境を提供しなければならない」と強調した。

100万人規模でAI教育=小中高に専門人材-安倍首相:時事ドットコム

Society 5.0とは、「狩猟社会」「農耕社会」「工業社会」「情報社会」に続く、人類史上5番目の新しい社会のことです。
IoT、ロボット、人工知能(AI)、ビッグデータといった先端技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れ、経済発展と社会的課題の解決を両立していく新たな社会であるSociety 5.0の実現を目指します。

アベノミクス 成長戦略で明るい日本に! | 首相官邸ホームページ

話題となっている「桜を見る会」についても、今年の四月に露骨なヨイショ記事が上がっていたことを思い出した。大学を出て試験に合格して国家公務員になってやる仕事が、IKKOの写真を飾りつけるためにインスタグラムで字の大きさを調整することで空しくならないのだろうかと思ったものだ。
「先端技術を使いこなしている安倍晋三」という虚像を作ろうと官僚が税金で印象操作を頑張っているのに、奇しくもこの「桜を見る会」を通じて安倍晋三が馬脚をあらわしたのは面白く感じたが、この国の将来を思うと暗い気分にならざるをえない。

色合いや文字のサイズにも、こだわりがみられる。例えば、タレントのIKKOさんの決めぜりふ「どんだけ~」は「ど」「ん」「だ」「け」「~」と一文字ずつサイズを変え、IKKOさんの声量を表現している。Tさんは「昨年の桜を見る会でも、芸能人の方々との交流はありましたが、あまり派手にせず、そのまま動画を掲載していました。今年は、お笑い芸人さんのトーンに合わせてデザインを考えたほうが、視覚的にインパクトが出るのではないかと工夫しました」と話す。

「JKより上手い」「お役所感がない」首相官邸インスタが話題 “中の人”の正体に迫る (1/3) - ITmedia NEWS

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